日々とお知らせ:2017年3月

鍼灸香里治療院、西村の日記と治療院のお知らせ。

挙児を希望されるカップルはタイミング、人工授精、体外受精と、それぞれの段階で少しでも妊娠する確率を上げようと様々な努力をされていらっしゃると思います。

 

そんな中、良好な状態の精子を得るために気をつけることは?と聞かれることがあります。

 

良好な精子とはどんなものでしょうか。

WHOが定める精子の下限値は以下の通りです。

 

精液量   : 1.5ml以上

総精子数  : 3900万匹以上

精子濃度  : 1500万匹(1mlあたり)

総運動率  : 40%以上

前進運動率 : 32%以上

生存率   : 58%以上

正常形態率 : 4%以上

 

となっています。

検査結果を見て一喜一憂されると思いますが、これらの数値をクリアしていても妊娠率が高くなるわけではありません。

 

また、WHOでは採精するための禁欲期間を推奨しています。

健康な人では210日となっています。

でもこれは 正確な精液検査を行うためのもので 良好な精子を採るためではありません。

 

妊娠率を上げるための良好な精子を得るための方法があるんです。

それは、精子を溜めないようにするということです。

 

イギリスの大学病院で行われた研究では、精液検査の結果が基準値を下回る被験者に40分の間隔で2回の採精をした結果、1回目よりも2回目の方が運動率や正常形態率が良好であったとの研究結果がありました。

精子量はさすがに少なくなりましたが、濃度は変わらず 運動率に至っては1回目8.8%だったのが2回目は26.5%に上昇していました。

この傾向は男性不妊と診断された方に顕著に見られます。

 

精子は卵子と違い毎日新しく作られているため、溜めることにより 古くなった精子から出る活性酸素による酸化ストレスが精子のDNAに損傷をあたえて 質の低下につながるためです。

 

また、別の研究では、1回目の採精後1時間後に採精した精子を使って人工授精を行った結果、平均の妊娠率が3倍になったという結果も出ています。

 

これらの結果から禁欲期間は必要でなく、なるべく頻繁に射精している方がいいとお伝えしています。

皆さんもぜひ参考になさってみてください。

 

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2017年3月28日 19:36

一昨日は 不妊鍼灸ネットワークの第4回公開講座が京都で行われ、私も参加してきました。

今回のテーマは「鍼灸を検証しよう!」です。

 

わかりづらいかもしれませんが、鍼灸治療とその効果の関係性を検証するということは、これまであまり多くの鍼灸院では行われてこなかったことかと思います。

 

 

午前の講義は、「臨床研究」や「検証」の方法についてでした。

そして、実際にそれらを用いたデータ解析の講義もあり、自分が行った鍼の施術で 本当に効果が得られたのか、を 客観的に判断するための方法を学びました。

 

この時、施術効果を多方面からみて プラスに働く要素を排除しなければなりません。そして、同じ条件で評価...。

つまり、ひいき目で見ないということです。

 

自分にとって有利な結果に導くために、ある一方方向からだけみて、データ分析の操作をしない・・ということでもあります。

 

患者さんの辛い症状が取れると ついつい嬉しくなって 手放しで喜んでしまうからな~。

私自身も 自分に甘くなってしまいがちです。

 

今後は、今まで以上に冷静に施術の検証をして、自分の鍼の有効性を確認しながら より施術の精度を上げ、患者さんに提供していきたいと思いました。

 

 

午後からの1目は 外部講師として 京都女子大学名誉教授 小波秀雄先生をお迎えし、ナイチンゲールが実際に行っていた統計解析のお話しをいただきました。

ナイチンゲールが あの戦時下において 献身的な看護活動と並行してあらゆる記録を統計解析し、科学的に医療現場にフィードバックさせ、病院環境や救命率を改善していった「検証」についてのお話しでした。

 

そして、2講目は、IVF大阪クリニック看護師長 小松原千暁先生より、不妊治療中のカップルの心理と関わり方について、と 生殖医療機関で働いている医療従事者から 鍼灸がどのように認知され、鍼灸師に何を期待するか をアンケートの結果をもとにお話しいただきました。

 

鍼灸師が医療現場で連携を取るために必要なこと、コメディカル*の一員として認められるにはどうすべきなのか、などを再確認する 濃い一日になりました。

 

(*コメディカル:医師・看護師以外の医療従事者のこと)

2017年3月21日 21:11

卵子は いつ作られるのでしょうか?

 

正確には『卵子の元となる細胞』なのですが

それはその方の お母さんのおなかの中(胎生期)で すでに作られていて

それ以降 新しい卵子が つくられることはありません。

 

胎生期に作られた 卵子の元である『卵原細胞』は、排卵されるまでに 減数分裂を経て卵子になりますが、一回目の減数分裂(第一減数分裂)の前期は 胎生期に完了していて思春期になるまで卵巣のなかで待機しています。

 

そして、生理が始まると 第一減数分裂を再開し 卵子として排卵されるのです。

 

ですので、今 35歳の方の卵子は36年前に作られた卵子と言えます。

 

 

髪 や 皮膚 といった 新しい組織が日々作られるものでさえ 20歳の時と比べると35歳では衰えていると感じるように、20歳の時の卵子と35歳の卵子では卵の質が衰えていても当然なのです。

 

このことを「卵質が悪くなった」とか「卵子の老化」といいます。

(少し言葉の響きとしては よくないですが・・)

 

なぜそのようなことが起こるかというと、加齢とともに細胞分裂時に染色体の分配にミスが生じやすくなるためです。

つまり、染色体異常の卵子が排卵される確率が高くなるのです。

 

鍼灸を受けて頂いても悪くなった卵質を正常にもどすことはできません。

しかし、これから排卵される卵子の状態をより良くすることは可能だと考えます。

 

卵子が卵巣内で排卵に向かって成長を始めるのは6か月以上も前です。

そのころから子宮や卵巣への血流を促進させることで卵子の質の低下を最小限にすることが可能です。

 

排卵3か月前からは 脳下垂体から出るFSH(卵胞刺激ホルモン)の刺激によって成長を加速させます。

この時期にFSHをしっかり卵巣に届けられる血流を確保することが質の良い卵子を得るために重要なのです。

 

当院の鍼灸施術は その効果を科学的にも確認できているツボと手法を用いており、受精卵のグレードや着床率、PGSの結果からもその効果を実感していただいています。

 

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2017年3月15日 22:21

『排卵検査薬とタイミング法』

 

最近は手に入れやすくなった排卵検査薬。

尿中のLH(黄体化ホルモン)の濃度を測定することで、基礎体温計測による排卵時期予測に比べ より正確な排卵の時期を予測することが出来る方法として、排卵検査薬をつかってタイミング法でトライされているカップルも多いと思います。

 

今回は 排卵検査薬を使い より高い確率で妊娠へつなげるための情報です。

 

生理周期では 排卵直前に血中のLH(黄体化ホルモン)の濃度が上昇します。

これをLHサージと言い、LHサージが起こると24時間~36時間で排卵します。

 

ここで知っておいていただきたいことは、LHサージはある時点、ピンポイントで起きていることではないということです。

 

LHサージとは、LHの濃度がある時点から徐々に高くなっていき、そしてピークを迎えると徐々に低くなっていく、この間を指します。その時間は LHサージの開始から終了まで48時間です。

 

排卵はLHサージの開始から24時間~36時間で起きます。

排卵検査薬は尿中のLHの濃度が一定以上になると反応しますが、血液中のLH濃度の上昇が尿中に出るまでのタイムラグ、反応が出た時点がLHサージの開始からピークまでのどの時点かはわからないということ、精子と卵子の寿命などをあわせて考えると、LHサージの開始時にはタイミングを取っておくのが良いことがわかると思います。

 

検査薬の反応が濃く出てからのタイミングを取る方がよいと思ってらっしゃる方が多いと思いますがそれではベストなタイミングを逃していることも考えられます

 

排卵検査薬を使っていらっしゃる方、これから使ってみようと思っていらっしゃる方は 薄くでも反応が出たら出来るだけ早くタイミングを取るようになさってみてください

 

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当院の鍼灸施術は ホルモン分泌に重要な自律神経の調節や 子宮・卵巣への血流を促進させるというデータに基づいて行っています。

タイミング、人工授精、体外受精 どのステップの方にも受けて頂きたいと思います。

 

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2017年3月 8日 21:56

まず今日は、『基礎体温とタイミングについて』


月経1日目から次の月経の前日までを月経周期と呼び、その期間は 30日前後の方が多いと思います。

排卵前までが「低温期」、排卵後は「高温期」となります。

低温期 と 高温期 の差が0.3度以上が正常値とされています。

高温期 10日から14日続き、その後基礎体温が下降し生理が始まります。

 

妊娠しやすい時期に性交渉を持つことを「タイミング法」といいますが、この「タイミング」、いつとるのがいいと思っていらっしゃいますか。

 

それは、排卵の2日前から36時間ごとです。 

その理由は・・


まず、射精された精子の寿命は3日から5日ですが、

射精された精子が受精能力を獲得するまでに5~6時間かかります。

精子の受精可能期間(精子が元気な期間)は36時間。


一方、卵子が排卵されてからの寿命は約1日。

基礎体温の陥落があった日に排卵される卵子は30% 翌日が40% 

残りの30%は 1日前(排卵の前日)、排卵の2日後、3日後という報告があります。


 

排卵されたばかりの卵子を受精可能な精子が待ち受けているという状況がベストである。

これらを総合的に考えたタイミングの期間は排卵の日前から36時間ごとということになります。

 

でも、36時間ごとって現実的に無理なので 排卵の日前から排卵日後までの期間は出来るだけ多くタイミングを取ってみてください。

 

鍼灸は ホルモン分泌に重要な自律神経の調節と卵子の質を上げるための卵巣の血流を改善するのに効果があります。

ぜひお考えになってください。

 

 

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2017年3月 2日 13:01

当院には 不妊鍼灸で通われる方が多くいらっしゃいます。

来院時の治療経過や方法は、ご自身でいろいろ調べられた方法でされている方、また、病院での不妊治療と平行して来られる方、など その方によってさまざまです。

しかし、ご自身の体のことではありますが、医学的な理論として細部まで理解できているかというと、なかなかそうではない場合も多くあります。

これから、少しずつですが、より早く妊娠いただけるよう、そういったお話をここで紹介させていただきたいと思います。


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2017年3月 1日 22:10