日々とお知らせ:不妊治療と鍼灸

鍼灸香里治療院、西村の日記と治療院のお知らせ。

ここ最近は研修で日曜日にお休みをいただくことも多くなり、ご迷惑をおかけしています。

3月も2回のお休みに それぞれ違うテーマでの研修に参加してきました。

 

3月17()は 福岡ソラリア西鉄ホテルで行われた 「第14回 レーザーリプロダクション学会」 に 昨年に続いての参加です。


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リプロダクションとは 『生殖』 という意味で、

今回は 生殖領域の医療においてレーザーの有用性が広く認められたことを経緯に設立された学会への参加となりました。

関西ではIVF大阪・なんばクリニックやHORACグランフロント大阪、英ウィメンズクリニックなど それぞれの院長先生も参加されていらっしゃいます。

 

今回のテーマは 「統合医療の中心にレーザーを」 。

 

ここ最近頻繁に耳にするようになった 『統合医療』 という言葉。

病気の症状そのものを治す対処療法から 元々の原因となる心や身体の状態、ライフスタイル、食などに加え、鍼灸、漢方、栄養学などを併せながら症状を軽減、完治へと導こうというものです。

 

今回は、そのテーマに沿って 統合医療の観点からの講演が多くみられました。

 

当院が所属していますJISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)の代表理事である中村一徳先生は 今年もまた招請を受け 『生殖鍼灸と一般鍼灸』 を演題に 鍼灸とレーザーを併用することでの採卵率、胚盤胞到達率、妊娠率の向上について、データを元に講演されました。


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それ以外にも

・藤田絋一郎 先生/東京医科歯科大学名誉教授

『赤ちゃんはなぜ、何でもなめたがるのか~人の腸内フローラは一歳半でほぼ決まる~』

・唐池恒二 会長/JR九州会長

『夢見る力が「氣」をつくる』

など 興味深い講演が多く、

各クリニックにおける低出力レーザーでの研究結果や臨床成績の発表などでは改めてレーザーの効果を再確認でき 大変充実した一日でした。


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不妊のための鍼灸(生殖鍼灸)を行っています当院では、すでにクリニックなどでも多く取り入れられている近赤外線レーザーの治療を標準治療に取り入れております。

諸先生方の蓄積されたデータの元、最も効果的とされる照射方法にて鍼灸と併用させていただきますので、赤ちゃんを希望される方はぜひ鍼灸も検討いただければと思います。

 

 

 

 

2019年3月19日 14:13

325日に 私が所属する日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)の研修会が

香川県丸亀市の厚仁病院で行われました。

 

先々週の高松に続いて、3月2度目の香川県です。


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今回は公開講座ということもあり、会員以外も含め、日本全国から70名ほどの鍼灸師の先生方の参加がありました。

 

JISRAMの研修会は これまでにも何度かご紹介しましたが、ちょっとハードです。

今回も、内容、タイムスケジュール、ともにミッチリな一日を過ごしてきました。

 

まずは、午前中、いきなり生殖領域の基礎分野のテストから始まりました。

40問を20分・・ と考える余裕もない短い時間での試験。

結果は、なんとか平均点以上ではありましたが、全問正解とはいかず・・

忘れがちな基礎の勉強、反復学習が必要だ、と反省しました。


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そのあと 厚仁病院院長の松山毅彦先生から 『生殖医療の実際』 と題して その基礎、男性側、女性側それぞれの不妊の原因、体外受精の流れから卵巣刺激方法の違いと適応、そして細かなラボワークに至るまで最新の生殖医療を分かりやすく解説いただきました。

 

今回は会場に厚仁病院を提供いただいたこともあり、松山先生のご厚意で病院内の胚培養室と新しく開設される鍼灸ルームの見学もさせて頂くことができました。

 

普段見ることができない施設を案内いただいたのですが、ドクターや培養士の方々が 受精卵に接する際に 胎内の環境と同じ条件になるように熟慮され、また 生まれたばかりの赤ちゃんのように受精卵に接していらっしゃる姿に大変感銘を受けました。

 

私たちも 職務は違いますが 同じ患者様に寄り添う身として そのような気持ちをいつも持ち続けなくてはいけないと思いました。

 

午後からは JISRAMの中村一徳会長により 鍼灸と低出力レーザーを併用した、鍼灸との手技が公開されました。

ポイントは2点。

卵子の質を高める育卵のための鍼灸

着床率を高めるための着床のための鍼灸

です。

 

中村先生の発表は 自分たちのデータが有利になるよう条件操作をせずに得られた 鍼灸施術前後の胚盤胞到達率、妊娠率などの多くのデータとその方法です。

 

厚仁病院の松山先生からも

「不妊治療に鍼灸の関われる範囲は広いと思われるが、その効果を判定できるだけの検証作業が必要であり、日々の業務においてもその感覚は忘れてはいけない」 という激励のお言葉をいただきました。

 

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JISRAMの会員として、多くの方に さらなる探求心のもと、より良い治療を提供していこう・・

そんな気持ちを再確認をする一日でした。

 

全国の新しい先生方とも新たな繋がりを持つこともでき、いろんなエネルギーを充電できました。

 

お腹の方の充電も・・

骨付き鳥とうどんでたっぶり、でしたヨ。

2018年3月28日 16:55

311日の日曜日、四国は香川県高松市で行われた「第13回日本レーザーリプロダクション学会」に参加してきました。

会場となったのは、高松港のすぐ近くのホテルクレメント。天気にも恵まれ、ホテルの窓からは 高松城址と瀬戸内海に浮かぶ屋島や女木島が一望できる、といった大変気持ちのよい会場でした。


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そもそも『レーザーリプロダクション』とは・・?

 

元々は痛みの治療に使われていた「低反応性レーザー」。

その治療の過程で不妊治療に良い効果をもたらすということが偶然わかり、そこから始まった生殖医療におけるレーザーの研究。

こちらの学会では、『生殖医療分野におけるレーザー治療』 に絞り 深く研究が行われており、その一端を学んできました。

 

今回の参加の主目的は 私が所属しているJISRAM (日本生殖鍼灸標準化機関) の中村一徳会長 と 英(はなぶさ)ウィメンズクリニックの苔口昭次院長、そしてIVFクリニックCEOの森本義晴先生、以上 3名の先生方による 統合医療として使われる レーザー治療と鍼灸治療についての講演の聴講です。


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それぞれの院で行われている不妊治療とレーザーの併用方法について、またそれによる現時点での成果や今後の活用方法などについての講義がありました。

 

中村会長からは、鍼灸治療に組み込み導き出したレーザーの効果的な照射部位と方法、そこから得られた採卵数、胚盤胞到達率、妊娠率などの通院前後の上昇率の発表があり、その明らかな優位性からか発表後に何人もの生殖の専門医の先生方から質問がありました。

 

当院でも 中村会長の指導のもと、レーザー治療を取り入れています

今回もまた、たくさんの刺激を受け、さらに多くの方々への臨床につなげていきたいと思いました。


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それ以外にも・・

IVF大阪クリニックの福田愛作先生の生殖医療に於ける「光」の重要な役割(検査、分析、治療など)についての講演、

日本レーザーリプロダクション学会の大城俊夫名誉会長の、レーザーの特性と適用疾患についての講演、

などがあり、レーザー治療によって 手術や事故で出来た傷跡がわからないくらいまで消えてしまう事例や、血管の再生や外科手術にレーザーを取り入れることで出血を少なくし、輸血による感染症や肝炎を少なくしていくというお話など、興味深い内容ばかりでした。

 

違う会場ではレーザー治療の実技の見学などもでき 大変密度の濃い高松での一日を過ごしてきました。

 

また、325日には今回の学会の大会長をされておられた松山毅彦院長が在籍されている香川県丸亀市の厚仁病院にて JISRAM (日本生殖鍼灸標準化機関) の公開講座も行われます。

こちらにも参加の予定ですので、また 身を引き締めて 技術の向上に励んできたいと思います。



せっかくのうどん県・・

美味しいうどんの話は 別の日に。

 

2018年3月20日 18:54

不妊鍼灸を受けて頂いている患者さんから、妊活中の食事や栄養、そして 生活習慣 などについて質問をうけることがあります。

今回は 普段よく口にするものと妊娠率、出生率に関する興味深い報告がありましたので紹介したいと思います。

特に 男性パートナーの方に とても関係する内容なので 男性の方にも ぜひ目を通していただきたいと思います。

 

ハーバード大学とマサチューセッツ総合病院との共同研究「EARTH Study」により、ARTに臨むカップルの 男性パートナー171名の 過去1年間の1日当たりのカフェインとアルコール摂取量を調査し、その後

① 精液検査

② その後のカップルの205周期の治療成績

との関連を調べるというデータがとられました。

 

その結果、アルコールやカフェインの摂取量と精液所見に関連はみられませんでした

しかし、その着床率、妊娠率、出産率には優位な差がみられました

 

男性パートナーのカフェイン摂取量が

最も多かったグループの出産率は19%。

最も少なかったグループの出産率は55  でした。

 

また、男性パートナーがアルコールを

最も多く摂っているグループの出産率は61%。

最も少なかったグループの出産率は28   という結果でした。

 

この調査の場合、カフェインはコーヒーから、

アルコールはビールから摂取という答えが多かったのですが、

ではどのくらいのならセーフで どれくらいがアウトなの?  って思われますよね。

 

カフェインについては少ないグループ順に平均115mg、232mg、361mg。

コーヒー1杯のカフェイン量は100150mgなので、

この研究では男性パートナーが一日にコーヒーを

1杯飲むグループ、2杯飲むグループ、3杯飲むグループということになります。

 

1日に飲むコーヒーの量が多くなればなるほどARTの成績が下がっているという結果です。

 

また、別の研究では、カフェインを300mg以上摂ると精子のDNA損傷率が上昇する(Hum Retrod. 2007; 22: 180)と発表されています。

DNAの損傷は もちろん女性側のリスクにもなりますね。

 

アルコールについては多く摂っている方が出産率は高くなっていて意外・・

と思われるでしょうが 成績が良かったグループでもその量はビール小ビン1本~中ビン2本弱ということですので、飲めない人が無理に飲む必要はありません。

飲める人でも缶ビール1本くらいにしておいた方がいいのではないでしょうか。

 

以上のことから、妊活中のカップルはカフェインの摂取には特に注意した方がよさそうです。

 

【コーヒー以外でカフェインを含むもの】

・眠気覚ましのガム

・チョコレート

・ココア

・お茶・紅茶

・栄養ドリンク

 

お茶の中では 麦茶やルイボスティーにはカフェインが入っていませんし

どうしてもコーヒーが・・という方は、代替コーヒーのタンポポコーヒー(カフェインは入っていません)などを使われてもいいと思います。

 

あまりダメダメと思ってストレスになってはいけませんが、量をコントロールしたり、少し楽しみ方を変える、といったことから始められてはいかがでしょうか。


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2017年4月25日 20:14

体外受精では 卵巣を刺激して 時には10個以上の卵を採卵します。

でも、自然な生理周期では ほとんどの場合1個の卵子のみが排卵されますよね。

 

では、体外受精では なぜ一度に複数の卵が採卵できるのでしょうか。

 

 

その前に、まず 卵巣の中で卵が育っていく仕組みを説明していこうと思います。

 

卵巣の中には卵子の元となる原子卵胞があり 一回の生理周期に 約1000個の原子卵胞の中から1個が 主席卵胞 として排卵されます。

つまり、1生理周期に999個は無くなっているのです。

その1000個の中から1個が選ばれて排卵されるそのしくみは・・

 

その指令は まず脳の視床下部というところから GnRH(ゴナドトロピン-リリーシング ホルモン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されることから始まります。

GnRHは視床下部の下部にある下垂体の前葉を刺激して文字通り性腺刺激ホルモンの分泌を促します。


ゴナドトロピン=性腺刺激ホルモン とは FSH(卵胞刺激ホルモン)LH(黄体化ホルモン)のことを言い、下垂体から分泌された FSHLHは血流に乗って卵巣内の卵胞へ届きます。

卵胞は卵子の周りを包む細胞で 内側から顆粒膜細胞、そして基底膜を挟んで莢膜細胞 という層構造になっています。

 

卵胞に届いた LHは外側の莢膜細胞にくっついてコレステロールを原料にしてプロゲステロン(黄体ホルモン)とアンドロゲンを産生します。

(実はアンドロゲンから男性ホルモンのテストステロンも産生しています。)

莢膜細胞で産生されたアンドロゲンは 基底膜を通過して顆粒膜細胞でFSHの刺激によりエストロゲンへと転換されています。

 

これらエストロゲンを作る力はどの卵胞も同じではなく、 FSHに対する感受性が高い卵胞数個が大きくなっていきます。

そしてその中でエストロゲンを産生する力が最も高い卵胞は、さらにFSHに対する感受性が高まりエストロゲンをより多く作り出します。

エストロゲンの濃度が高くなると下垂体からの FSHの分泌量を抑制するので FSHに対する感受性が高くない卵胞は成長できなくなり退縮してしまいます。

また、LHの濃度も高くなり LHサージ を起こし生き残った卵胞から排卵させるのです。


これが自然な月経周期による排卵の仕組みです。

 


体外受精では、たくさんの卵を育てるために FSHをより多く、長く卵巣に届けなければいけません。

クロミッド や FSH製剤 を使いますが、そうすると先に書いた機序でLH濃度が高くなり勝手に排卵してしまいます。

それを防ぐために LH濃度を抑えて排卵しないようにして FSHの刺激を続けることで自然では淘汰されてしまう卵胞も大きく成長させることができるのです。

アゴニストアンタゴニスト とよばれる方法です。

 

このようにして、体外受精では 複数の卵の採卵が可能になります。



鍼灸の施術では 卵巣への血流を促進でき、採卵成績も 鍼灸前に比べて良好になっているという統計があります。 

 

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2017年4月 5日 14:13

挙児を希望されるカップルはタイミング、人工授精、体外受精と、それぞれの段階で少しでも妊娠する確率を上げようと様々な努力をされていらっしゃると思います。

 

そんな中、良好な状態の精子を得るために気をつけることは?と聞かれることがあります。

 

良好な精子とはどんなものでしょうか。

WHOが定める精子の下限値は以下の通りです。

 

精液量   : 1.5ml以上

総精子数  : 3900万匹以上

精子濃度  : 1500万匹(1mlあたり)

総運動率  : 40%以上

前進運動率 : 32%以上

生存率   : 58%以上

正常形態率 : 4%以上

 

となっています。

検査結果を見て一喜一憂されると思いますが、これらの数値をクリアしていても妊娠率が高くなるわけではありません。

 

また、WHOでは採精するための禁欲期間を推奨しています。

健康な人では210日となっています。

でもこれは 正確な精液検査を行うためのもので 良好な精子を採るためではありません。

 

妊娠率を上げるための良好な精子を得るための方法があるんです。

それは、精子を溜めないようにするということです。

 

イギリスの大学病院で行われた研究では、精液検査の結果が基準値を下回る被験者に40分の間隔で2回の採精をした結果、1回目よりも2回目の方が運動率や正常形態率が良好であったとの研究結果がありました。

精子量はさすがに少なくなりましたが、濃度は変わらず 運動率に至っては1回目8.8%だったのが2回目は26.5%に上昇していました。

この傾向は男性不妊と診断された方に顕著に見られます。

 

精子は卵子と違い毎日新しく作られているため、溜めることにより 古くなった精子から出る活性酸素による酸化ストレスが精子のDNAに損傷をあたえて 質の低下につながるためです。

 

また、別の研究では、1回目の採精後1時間後に採精した精子を使って人工授精を行った結果、平均の妊娠率が3倍になったという結果も出ています。

 

これらの結果から禁欲期間は必要でなく、なるべく頻繁に射精している方がいいとお伝えしています。

皆さんもぜひ参考になさってみてください。

 

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2017年3月28日 19:36

一昨日は 不妊鍼灸ネットワークの第4回公開講座が京都で行われ、私も参加してきました。

今回のテーマは「鍼灸を検証しよう!」です。

 

わかりづらいかもしれませんが、鍼灸治療とその効果の関係性を検証するということは、これまであまり多くの鍼灸院では行われてこなかったことかと思います。

 

 

午前の講義は、「臨床研究」や「検証」の方法についてでした。

そして、実際にそれらを用いたデータ解析の講義もあり、自分が行った鍼の施術で 本当に効果が得られたのか、を 客観的に判断するための方法を学びました。

 

この時、施術効果を多方面からみて プラスに働く要素を排除しなければなりません。そして、同じ条件で評価...。

つまり、ひいき目で見ないということです。

 

自分にとって有利な結果に導くために、ある一方方向からだけみて、データ分析の操作をしない・・ということでもあります。

 

患者さんの辛い症状が取れると ついつい嬉しくなって 手放しで喜んでしまうからな~。

私自身も 自分に甘くなってしまいがちです。

 

今後は、今まで以上に冷静に施術の検証をして、自分の鍼の有効性を確認しながら より施術の精度を上げ、患者さんに提供していきたいと思いました。

 

 

午後からの1目は 外部講師として 京都女子大学名誉教授 小波秀雄先生をお迎えし、ナイチンゲールが実際に行っていた統計解析のお話しをいただきました。

ナイチンゲールが あの戦時下において 献身的な看護活動と並行してあらゆる記録を統計解析し、科学的に医療現場にフィードバックさせ、病院環境や救命率を改善していった「検証」についてのお話しでした。

 

そして、2講目は、IVF大阪クリニック看護師長 小松原千暁先生より、不妊治療中のカップルの心理と関わり方について、と 生殖医療機関で働いている医療従事者から 鍼灸がどのように認知され、鍼灸師に何を期待するか をアンケートの結果をもとにお話しいただきました。

 

鍼灸師が医療現場で連携を取るために必要なこと、コメディカル*の一員として認められるにはどうすべきなのか、などを再確認する 濃い一日になりました。

 

(*コメディカル:医師・看護師以外の医療従事者のこと)

2017年3月21日 21:11

卵子は いつ作られるのでしょうか?

 

正確には『卵子の元となる細胞』なのですが

それはその方の お母さんのおなかの中(胎生期)で すでに作られていて

それ以降 新しい卵子が つくられることはありません。

 

胎生期に作られた 卵子の元である『卵原細胞』は、排卵されるまでに 減数分裂を経て卵子になりますが、一回目の減数分裂(第一減数分裂)の前期は 胎生期に完了していて思春期になるまで卵巣のなかで待機しています。

 

そして、生理が始まると 第一減数分裂を再開し 卵子として排卵されるのです。

 

ですので、今 35歳の方の卵子は36年前に作られた卵子と言えます。

 

 

髪 や 皮膚 といった 新しい組織が日々作られるものでさえ 20歳の時と比べると35歳では衰えていると感じるように、20歳の時の卵子と35歳の卵子では卵の質が衰えていても当然なのです。

 

このことを「卵質が悪くなった」とか「卵子の老化」といいます。

(少し言葉の響きとしては よくないですが・・)

 

なぜそのようなことが起こるかというと、加齢とともに細胞分裂時に染色体の分配にミスが生じやすくなるためです。

つまり、染色体異常の卵子が排卵される確率が高くなるのです。

 

鍼灸を受けて頂いても悪くなった卵質を正常にもどすことはできません。

しかし、これから排卵される卵子の状態をより良くすることは可能だと考えます。

 

卵子が卵巣内で排卵に向かって成長を始めるのは6か月以上も前です。

そのころから子宮や卵巣への血流を促進させることで卵子の質の低下を最小限にすることが可能です。

 

排卵3か月前からは 脳下垂体から出るFSH(卵胞刺激ホルモン)の刺激によって成長を加速させます。

この時期にFSHをしっかり卵巣に届けられる血流を確保することが質の良い卵子を得るために重要なのです。

 

当院の鍼灸施術は その効果を科学的にも確認できているツボと手法を用いており、受精卵のグレードや着床率、PGSの結果からもその効果を実感していただいています。

 

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2017年3月15日 22:21

『排卵検査薬とタイミング法』

 

最近は手に入れやすくなった排卵検査薬。

尿中のLH(黄体化ホルモン)の濃度を測定することで、基礎体温計測による排卵時期予測に比べ より正確な排卵の時期を予測することが出来る方法として、排卵検査薬をつかってタイミング法でトライされているカップルも多いと思います。

 

今回は 排卵検査薬を使い より高い確率で妊娠へつなげるための情報です。

 

生理周期では 排卵直前に血中のLH(黄体化ホルモン)の濃度が上昇します。

これをLHサージと言い、LHサージが起こると24時間~36時間で排卵します。

 

ここで知っておいていただきたいことは、LHサージはある時点、ピンポイントで起きていることではないということです。

 

LHサージとは、LHの濃度がある時点から徐々に高くなっていき、そしてピークを迎えると徐々に低くなっていく、この間を指します。その時間は LHサージの開始から終了まで48時間です。

 

排卵はLHサージの開始から24時間~36時間で起きます。

排卵検査薬は尿中のLHの濃度が一定以上になると反応しますが、血液中のLH濃度の上昇が尿中に出るまでのタイムラグ、反応が出た時点がLHサージの開始からピークまでのどの時点かはわからないということ、精子と卵子の寿命などをあわせて考えると、LHサージの開始時にはタイミングを取っておくのが良いことがわかると思います。

 

検査薬の反応が濃く出てからのタイミングを取る方がよいと思ってらっしゃる方が多いと思いますがそれではベストなタイミングを逃していることも考えられます

 

排卵検査薬を使っていらっしゃる方、これから使ってみようと思っていらっしゃる方は 薄くでも反応が出たら出来るだけ早くタイミングを取るようになさってみてください

 

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当院の鍼灸施術は ホルモン分泌に重要な自律神経の調節や 子宮・卵巣への血流を促進させるというデータに基づいて行っています。

タイミング、人工授精、体外受精 どのステップの方にも受けて頂きたいと思います。

 

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2017年3月 8日 21:56

まず今日は、『基礎体温とタイミングについて』


月経1日目から次の月経の前日までを月経周期と呼び、その期間は 30日前後の方が多いと思います。

排卵前までが「低温期」、排卵後は「高温期」となります。

低温期 と 高温期 の差が0.3度以上が正常値とされています。

高温期 10日から14日続き、その後基礎体温が下降し生理が始まります。

 

妊娠しやすい時期に性交渉を持つことを「タイミング法」といいますが、この「タイミング」、いつとるのがいいと思っていらっしゃいますか。

 

それは、排卵の2日前から36時間ごとです。 

その理由は・・


まず、射精された精子の寿命は3日から5日ですが、

射精された精子が受精能力を獲得するまでに5~6時間かかります。

精子の受精可能期間(精子が元気な期間)は36時間。


一方、卵子が排卵されてからの寿命は約1日。

基礎体温の陥落があった日に排卵される卵子は30% 翌日が40% 

残りの30%は 1日前(排卵の前日)、排卵の2日後、3日後という報告があります。


 

排卵されたばかりの卵子を受精可能な精子が待ち受けているという状況がベストである。

これらを総合的に考えたタイミングの期間は排卵の日前から36時間ごとということになります。

 

でも、36時間ごとって現実的に無理なので 排卵の日前から排卵日後までの期間は出来るだけ多くタイミングを取ってみてください。

 

鍼灸は ホルモン分泌に重要な自律神経の調節と卵子の質を上げるための卵巣の血流を改善するのに効果があります。

ぜひお考えになってください。

 

 

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2017年3月 2日 13:01