精液検査の基準値と妊娠の可能性
精液検査の内容は以下のような項目に分かれています。
最低基準値 | |
精液量 | 1.5㎖以上 |
精子濃度 | 1,500万/㎖以上 |
総精子数 | 3,900万以上 |
運動率 | 40%以上 |
正常形態率 | 4%以上(奇形率96%未満) |
総運動精子数 | 1,560万以上 |
表の右に示した値は、それぞれの項目の最低基準値で、これを下回ると自然妊娠は、ほぼ不可能であるとされています(WHOより)。もし、これに近い数字で妊娠を希望するのであれば、積極的な治療が必要となります。
自然妊娠できた夫婦の精子を検査した結果の平均値は、以下の表のように、基準値を大きく上回っています。
最低基準値 | 自然妊娠の平均値 | |
精子濃度 | 1,500万/㎖以上 | 8,400万/㎖ |
運動率 | 40%以上 | 77% |
もし、パートナーである女性側に何も問題がなくても、上の表のように精液所見の数値が最低基準値を大きく超えていなければ、体外受精・顕微授精などに進まなければ妊娠が難しくなります。
こういった現実を男性側も理解した上で、パートナーと治療について相談されてみても良いのではと思います。