脱毛症の種類について
円形脱毛症は後天性脱毛症の代表的疾患です。とつぜん頭部に限らず、毛髪が存在するあらゆる部位に円形や斑状の脱毛部が生じます。
脱毛症の種類
円形脱毛症は、脱毛部の数、範囲、形によって4つに分類されます。
1.通常型(単発型と多発型)
・単発型:脱毛部が1か所
・多発型:脱毛部が複数みられる
2.全頭型脱毛
脱毛部が頭部全域に拡大したもの
3.汎発性脱毛
脱毛が頭部以外の全身の体毛にまで及ぶもの
4.蛇行性脱毛
脱毛部が帯状に蛇行して起こるもの
脱毛の程度と重症度
脱毛の面積や範囲が広いほど治りにくいとされており、上の4 つの分類の中では全頭型、汎発性、蛇行性がそれにあたります。
日本皮膚科学会ガイドラインでは脱毛面積25%以上を重症例としています。
*参考 米国でのガイドライン
米国では頭部の脱毛部の面積の割合(S0~S5)
頭部以外の脱毛の程度(B0~B2) で
重症度を分類(決定)、数字が大きいほど難治とされていますS0:脱毛がみられない
S1:脱毛巣が頭部全体の 25%未満
S2:25~49%
S3:50~74%
S4:75~99%
S5:100%