脱毛症の改善と鍼灸
脱毛症の改善には免疫機能の正常化、ストレスの軽減、頭部への血流促進が不可欠です。
元来、はり・きゅう施術には血中リンパ球や、NK 細胞の増加といった免疫機能を活性化する働きがあり 副交感神経優位となるリラックス効果、局所の血流促進作用もあります。
上記のことからも 脱毛症と鍼灸、そして近赤外線治療器「スーパーライザー」の併用は西洋医学的に見ても相性がよいと考えられます。
当院で使用する近赤外線治療器に期待できる育毛効果
当院で使用している近赤外線治療器「スーパーライザー」は緊張状態にある自律神経を副交感神経優位な状態にします。また、収縮している血管を拡張させ頭皮だけでなく全身の血流を良好にします。
脱毛に関しては自己免疫疾患、すなわち自分のからだ(組織)を自分で攻撃してしまう状態が原因であることがわかってきています。
不妊治療における近赤外線治療器の有効性と脱毛改善への可能性
近年、『不妊治療において、その移植段階で鍼灸と近赤外線治療器を併用することで着床率が上昇する』という報告があり、これについては、近赤外線治療器の使用で増えるNK細胞が関係することがわかっています。
本来、 NK細胞には体内の異物を排除する働きがありますが 子宮内では免疫反応を抑制する方に働き、増殖することで着床率が上がります。つまり近赤外線治療器によって増えるNK細胞が正常な免疫反応の活性化に作用していると考えられます。
これらのことから、NK細胞が正常な免疫反応の活性化に作用し、脱毛に導いている異常な免疫反応の抑制に働く可能性が考えられます。
鍼灸と近赤外線治療器の併用
実際に日本皮膚科学会円形脱毛症ガイドラインにおいて近赤外線治療器の有効性が、ステロイドやミノキシジルと同等と評価されています。
はり・きゅうをすることで血流改善や自律神経調整によるリラックス効果が得られるのと同時に血中のリンパ球、NK細胞が増加することもまた免疫機能の調節に働くと考えられます。
このように血流促進と免疫機能調整に効果の期待できる鍼灸と近赤外線治療器「スーパーライザー」を併用することでより早期の発毛を目指します。