顔面神経麻痺の後遺症について
顔面神経の損傷の程度、治療開始までの時間、誤ったリハビリテーション法、などによって、神経が再生する段階で本来とは違う神経と接続してしまう場合があります。このような後遺症を『病的共同運動』と呼びます。
間違った神経と再生して(つながって)しまうと、
- 口を動かすと涙が出る
- 口を動かすと同時に目が閉じる
など ひとつの動作に違う部位も反応してしまうといった誤作動がおこってしまいます。この『病的共同運動』が出てしまうと、元に戻すことはできません。
神経が正しく再生するために
予後、すなわち発症後にこのような後遺症を残すことなく回復をより確実にするために適切な処置やリハビリテーションが必要になります。
急いで神経を再生させる施術 や 無理なリハビリテーションを行うことで 間違った神経とつながりやすくなり このような後遺症が残る場合もあります。
「神経の再生」だけを急ぐのではなく、「神経を正しく再生させる」ことが重要になります。