鍼灸香里治療院

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『顔面神経麻痺ガイドライン』に鍼治療が加わりました

2024年07月09日 | お知らせ

2023年、日本顔面神経学会が作成する 『顔面神経麻痺診療ガイドライン』 の中に、新たに鍼治療が末梢性顔面神経麻痺に対するリハビリテーションにおいて、推奨の分類に加わりました。ベル麻痺、ハント症候群など 顔面神経麻痺は回復が確約されるものではない難しい病状です。

当院では 顔面神経の走行と顔面部の経絡の走行を考え、鍼とマッサージで 途絶えている神経に刺激を与えることで 表情筋の動きの改善を目指します。顔面神経の損傷の程度、治療開始までの時間、誤ったリハビリテーション法、などにより、神経が再生する段階で本来とは違う神経と接続してしまう後遺症『病的共同運動』が残る場合があります。このような後遺症を残すことなく 回復をより確実にするためには 適切な処置やリハビリテーションが必要です。「神経の再生」だけを急ぐのではなく、「神経を正しく再生させる」ことが重要になります。

当院の鍼灸師は日本顔面神経学会の会員で、毎年行われる学会での研修や、リハビリテーション技術講習会に参加し、またその認定試験に合格しています。鍼灸であれば、どこでも同じ施術が受けられるわけではありません。また、無理なマッサージや 過度の表情筋運動 等 行うことで間違った神経とつながり後遺症が残るリスクもあります。 顔面神経麻痺への適切な判断とリハビリテーション指導が行えることが重要ですので、お悩みの方はご相談ください。