鍼灸香里治療院

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不妊鍼灸NW公開講座 ~ キャンパスプラザ京都 ~

2017年03月21日 | 研修・講習会不妊治療と鍼灸

一昨日は 不妊鍼灸ネットワークの第4回公開講座が京都で行われ、私も参加してきました。

今回のテーマは「鍼灸を検証しよう!」です。

わかりづらいかもしれませんが、鍼灸治療とその効果の関係性を検証するということは、これまであまり多くの鍼灸院では行われてこなかったことかと思います。

 午前の講義は、「臨床研究」や「検証」の方法についてでした。

そして、実際にそれらを用いたデータ解析の講義もあり、自分が行った鍼の施術で
本当に効果が得られたのか、を 客観的に判断するための方法を学びました。

 この時、施術効果を多方面からみて プラスに働く要素を排除しなければなりません。そして、同じ条件で評価…。

つまり、ひいき目で見ないということです。

自分にとって有利な結果に導くために、ある一方方向からだけみて、データ分析の操作をしない・・ということでもあります。

患者さんの辛い症状が取れると ついつい嬉しくなって
手放しで喜んでしまうからな~。

私自身も 自分に甘くなってしまいがちです。

今後は、今まで以上に冷静に施術の検証をして、自分の鍼の有効性を確認しながら より施術の精度を上げ、患者さんに提供していきたいと思いました。

午後からの1目は 外部講師として 京都女子大学名誉教授 小波秀雄先生をお迎えし、ナイチンゲールが実際に行っていた統計解析のお話しをいただきました。

ナイチンゲールが あの戦時下において 献身的な看護活動と並行してあらゆる記録を統計解析し、科学的に医療現場にフィードバックさせ、病院環境や救命率を改善していった「検証」についてのお話しでした。

そして、2講目は、IVF大阪クリニック看護師長 小松原千暁先生より、不妊治療中のカップルの心理と関わり方について、と 生殖医療機関で働いている医療従事者から
鍼灸がどのように認知され、鍼灸師に何を期待するか をアンケートの結果をもとにお話しいただきました。

鍼灸師が医療現場で連携を取るために必要なこと、コメディカル*の一員として認められるにはどうすべきなのか、などを再確認する
濃い一日になりました。

(*コメディカル:医師・看護師以外の医療従事者のこと)